第34章 水鏡
  口に出してはいけない事

  不能說出口的事

  かくしきれずに言ってしまった
  卻沒能藏住說了出來

  黙ったまま越えようとした
  沉默著希望讓事情就此過去

  秋も待ってはくれなかった
  卻沒能讓我等到秋天

  妹みたいだって

  你就像我的妹妹

  言ってくれたあなたのやさしさ

  出於溫柔你這樣對我說
  つかみきれない影のように
  仿佛一道神秘的暗影
  背中ごしに微笑んでいた

  你回過頭來向我微笑

  通り雨がこぼれてできた水鏡

  陣雨落下積起鏡面般的水窪
  寄りそえない悲しみを寫す
  映照出我無法與你相依的悲傷

  涙ひと粒
  一滴淚珠

  こぼれてゆれて

  搖曳落下
  きざみこまれた水の輪
  在水面刻下的圈圈波紋
  心に殘る
  卻殘留在心中
  あなたを追いかけて

  追尋著你的身影
  人影をさまよった
  彷徨在憧憧人潮之中

  あなたに似合うあの女が

  與你門當戶地的那個女人

  まぶたの裏に
  深深烙印在

  焼きついてる
  我的眼中
  私からお願いして
  我提出請求

  せがんだせつない口づけ

  央求你給我一個悲傷的吻

  冷たい雨に冷えたまま
  冰冷的雨中身體也逐漸凍僵
  ただ泣きながらしがみついた

  我卻只能緊咬嘴唇淚流不止
  通り雨がこぼれてできた水鏡

  陣雨落下積起鏡面般的水窪
  寄りそえない悲しみを寫す
  映照出我無法與你相依的悲傷

  涙ひと粒
  一滴淚珠

  こぼれてゆれて

  搖曳落下
  きざみこまれた水の輪
  在水面刻下的圈圈波紋
  心に殘る
  卻殘留在心中
  (本章完)